勇気

21歳のときにパリに渡って古典絵画の研究から出発し、新しい絵画表現を模索するなかでエドガー・ドガと出会い、印象派展に参加するようになりました。 軽やかな筆づかいと明るい色彩で身近な女性たちの日常を描き、独自の画風を確立していきました。
当時のパリの市民階級の華やかな観劇の様子や家庭の情景などが描かれています。

 

1890年、パリで開催された浮世絵版画展に感銘を受けたカサットは、歌麿や清長の風俗表現や画面構成を研究し、女性の日常を描いた多色刷り銅版画の連作を制作しています。
日本美術の研究とその深い理解は、やがて彼女の油彩画にも変化をもたらし、母子像を主なテーマとする独自の画境を切り開くのにも影響したと考えられています。
ベルト・モリゾなど交流のあった女流画家たちの作品、カサットの愛した日本の屏風絵なども併せての展示です。

 

特に温かい眼差しで捉えた母子の姿は多くの共感を呼び、「母子像の画家」と呼ばれるようになりました。
子供が本当に愛らしく描かれていて、女性ならではの視線と愛情に満ちた素晴らしい作品ばかりでした。
女性の職業画家がまだ少なかった時代に、さまざまな困難を乗り越えて画家となる意志を貫いたカサットの生き方は、現代の我々にも勇気を与えてくれます。


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